患者さまへ 入院のご案内
回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ病棟)は、急性期治療の終了した脳卒中や骨折・関節疾患の手術後の患者様に対して、身体機能や日常生活動作の能力の向上、在宅生活や社会復帰を目標に、集中的にリハビリテーション(以下、リハビリ)を提供する病棟です。
入院の対象となるのは、脳卒中、大腿骨・脊椎等の骨折、肺炎や手術後の廃用症候群(筋力や持久力が低下し、歩行や排泄動作等の日常生活動作をする能力が低下した状態)の場合は発症あるいは手術から2ヶ月以内、人工股関節や人工膝関節の置換術後の場合は手術から1ヶ月以内の患者様です。入院可能な期間は、脳卒中の場合は150日(高次脳機能障害を伴う重症の場合は180日)、大腿骨・脊椎等の骨折、人工股関節・膝関節、廃用症候群などの場合は90日と疾患によって違いがあります。実際の入院期間は患者様の回復状況や退院先等によって異なります。
当院回リハ病棟は、2002年6月に50床で開設されました。現在、医師2名、看護師18名、介護士9名、理学療法士11名、作業療法士9名、言語聴覚士5名、医療相談員2名、病棟事務2名、薬剤師2名、栄養士1名が病棟業務に携わっています。2010年度の入院は278人、平均年齢は74歳、平均入院日数は60日でした。
リハビリにより、発症・受傷前の状態まで回復することがより良いことです。しかし、軽重の差はありますが、なんらかの機能障害を残すことが多いのも現実です。障害を受けた部位の訓練と併せて、障害を受けなかった身体機能をさらに強化し、介助してもらうことを少なく、自分でできることを増やしていくように訓練していきます。歩行のために杖や補装具の使用を勧める場合もあります。また、安全な自宅生活のために、手すり設置や段差解消等の住宅改修、居室の移動、ベッドの導入などの生活環境の調整を提案することもあります。介護保険など、社会資源の利用を勧めることもあります。回復期リハビリとはこれらのことを併せて成立するといえます。
多くの職種からなる病棟スタッフが、患者様・ご家族を中心としてチームを組んで、共に考え、共に力を発揮して、患者様に合った自分らしい生活を作り上げていくことが、回リハ病棟の目標です。患者様の人生の一つの通過点ですが、当院回リハ病棟で、リハビリをして良かったと思っていただけるように、病棟スタッフ一同、努力していきます。
病棟医長 野口 周一
患者様の身体の状況や目標・日常生活がどの程度できるか、家庭環境・患者様やご家庭の希望などを教えていただいております。そして、患者様に関わる全てのスタッフでリハビリ訓練の計画書を作成したうえで、患者様・御家族に説明し同意を頂いております。 患者様・御家族・病棟スタッフが共通の目的・方針を確認し、共にリハビリを進めていきます。
患者様と御家族に対し、医師が病状や予後の説明を行います。
リハビリ訓練の目標や内容を説明するための面接を、リハビリスタッフ・医療相談員・病棟スタッフと患者様・御家族とで行います。
必要に応じて
患者様に入院前の生活の様子を伺い、これからの在宅生活を想定した訓練を行っていきます。また、病棟スタッフとリハビリスタッフが連携をとりながら、各患者様の状態に合わせて生活に必要な食事・入浴・排泄等の訓練を実施し、病棟生活でもリハビリを進めていきます。
デイルームにてお召し上がりいただきます。
当院は選択メニュー制を行っています。
病気により食事内容も異なってくるため、患者様への持ち込みはご遠慮ください。
食事内容・食形態などについて、ご不明な点は病棟スタッフにご相談下さい。
原則、週2回(男性:月・木、女性:火・金)の入浴を行います。患者様が安全にゆっくり入浴出来るよう病棟スタッフがお手伝いさせて頂きます。
また、退院後(ご家庭など)のお風呂動作を想定した入浴訓練も毎回実施しております。
当病棟では、在宅で介護を担う方々を対象に、介護者教室を年に数回開催しています。在宅での介護負担を軽減できるよう、介護する方・される方双方にとって少しでもお役に立てるよう、様々な職種が講師となって講義・実技を行っています。
外出・外泊を希望される方は、医師の許可が必要ですので事前に病棟スタッフにご確認下さい。許可があれば、届出書に記入してスタッフにお渡し下さい。
入院費は、10日毎にご請求させて頂きます。
ご請求書は、各病室のコルクボードの側に請求書ケースを設置させて頂きましたのでご家族の方が来院時は必ずご確認下さい。
費用等についてご相談のあるかたは、病棟スタッフにお声かけ下さい。
お支払いは、D館1階会計にてお願い致します。
(お支払時間 平日8:30~21:00 日祭日8:30~17:00)
テレビカードが必要です。デイルームにカード販売機が設置してあります。
希望される患者様は、病棟スタッフに依頼して下さい。
医療機器の故障の原因になります。なお病院内でスタッフが携帯していますPHSにつきましては、医療機器に弊害がないものを利用しております。
病室外のベランダは緊急避難通路になっていますので、物を置いたり、日常的に出入りすることはおやめ下さい。
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