関節治療センター
長寿化が進み、人生100年時代といわれます。60代、70代の方もまだまだ先は長いので、元気いっぱい歩きたいもの。ところが、膝や股関節の痛みをがまんしている方は少なくありません。埼玉協同病院では、こうした痛みをがまんせず治療を通じて前向きに生きられるようにと、2018年に関節治療センターを開設しました。
患者満足度の高い手術治療、さらに、⼿術によらない新しい関節治療である再⽣医療も先駆的に導入し、全ての関節痛の方が「満足のいく足」を取り戻せるセンターを目指しています。
満足度が高く痛くない手術
膝・股関節の人工関節手術は安全性と確実性に優れた手術ですが、日本では「痛そう」「怖そう」という先入観が強く手術をためらう人も多いのです。
埼玉協同病院ではセンター長の仁平高太郎医師を中心に、国内トップレベルの手術体制をつくり上げています。
人工関節手術は正確に行うことが最も大切。そのために、国内でも数少ない最新設備と体制を整え、すべての患者さんに手術前に3Dで立体的な人工関節のデザインを設計、コンピュータを用いてシミュレーションしています。実際の手術では最新の機器を用いて事前にデザインした通りに骨を削り、人工関節を取り付けます。
また、神経の伝達を遮断するブロック注射を打つことで、手術後に痛くならない手術にも力を入れています。
やる気が出るリハビリ
入院中も明るい気持ちで過ごしてもらおうと、病棟のエンターテイメントを重視。車いすには明るい絵が描かれ、患部を冷やすタオルカバーも好きな柄を選べます。歌にのって廊下を歩いたり、患者さんによるフラダンスの会も。
リハビリスタッフが手術前に自宅での生活状況をお聞きし、退院後にその動作が無理なくできるよう、その人に合ったリハビリを実施しています。
再生医療の希少な認可施設
関節治療センターでは、人工関節手術とともに、再生医療を関節痛治療の二本柱に据えています。再生医療は、自分の体の細胞を使って傷んだところを直そうとする新しい医療です。
軟骨が消失し変形した関節が元どおりになるわけではなく、傷んだ軟骨が少し修復する、痛みがある程度おさまるという効果が期待できます。関節自体を人工関節に取り換えて、痛みをなくす人工関節手術に比べると、マイルドな治療法です。細胞に依拠するため効果は人それぞれ違いますが、自分の細胞で行うため副作用がないことがメリットです。
関節治療センターでは、自分の組織(脂肪・血液・軟骨)を使った3種類の再生医療を行うことができます。いずれも厚生労働省の認可が必要であり、膝と股関節の両方で3種類すべてを選択できる施設は国内でも数施設しかありません。
軟骨細胞を使う両方のみ保険適用で、血液と脂肪細胞の2種類は自費診療です。価格表は整形外科・関節治療センターのページをご覧ください。
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