診療科精神科

当院は、組合員の出資金で運営されています。ご利用いただく方には皆様に医療生協へのご加入をお願いしております。
1口1,000円からご加入いただけます。

概要

埼玉協同病院に精神科が開設されたのは、1986年です。精神科非常勤医師1名の体制で始まり、1993年からは常勤化され、約30年が経過しました。現在は精神科常勤医師2名の体制となっています。
日本の精神医療は、歴史的に単科精神病院での入院治療を中心に展開されてきましたが、1970年代以降は地域の中で生活しながら治療を受けることが重要視されるようになってきています。その結果、地域の中に数多くの精神科クリニックが開設され、以前と比べ精神科医療は患者さんにとって大変利用しやすいものとなっています。その一方で、総合病院における精神科医療は大きく広がることはなく、むしろ最近は総合病院で働く精神科常勤医師数は先細りの傾向にあり、埼玉県南部地域でも常勤医師が複数いる病院は非常に少ないのが現状です。
当院は総合病院に開設された精神病床を持たない精神科として、以下のような特徴をもった医療を展開しています。
まず第一に、当院が地域の第一線の医療機関であることから、高齢者から若い方(概ね高校生以上)まで幅広い年齢層の患者を受け入れています。精神科入院医療を必要とするような重症例は受け入れることはできませんが、認知症、うつ病、不安障害、慢性期の統合失調症、アルコール依存症など幅広い疾患を受け入れています。
第二には、身体疾患の治療をしながら精神科医療を提供できることも特徴です。特に高齢期には身体疾患に加え、認知症やうつ状態の合併も多く、こころと体の問題を総合的に診ていくことで質の高い医療が提供できます。
第三には、最近は出産子育ての過程で精神的に不安定となる方や、あるいは精神疾患をもともと抱える中で出産子育てをする方も増えてきており、産婦人科、小児科などとも連携をとりながら家族全体の生活を支援していくことも大切な活動となっています。
前記のような特徴を生かし発展させるために、地域住民、他の医療機関、行政、地域の福祉施設などとの連携を強める活動も行っています。

医師の紹介

ひらく

精神科部長

雪田 慎二

ひらく

認定資格
日本精神神経学会認定専門医(指導医)
日本総合病院精神医学会特定指導医
精神保健指定医
経 歴
1984年 群馬大学 医学部卒業
1984年 埼玉協同病院勤務

精神科副部長

荻野 マリエ

ひらく

認定資格
日本精神神経学会認定専門医(指導医)
経 歴
2005年 東京女子医科大学 医学部卒業
2005年 埼玉協同病院勤務

診療実績

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外来診療

月~金で再来1~2診体制。現在、新規の患者様の予約枠が少なく、受け入れに即応できない場合があります。その際は他院精神科をご案内しております。

精神科デイケア

月~金曜日 9時30分~15時30分(木曜日は女性限定)。

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リエゾン活動

身体科入院患者への精神科医療の提供。緩和ケアチーム回診。

緩和ケア病棟

病棟スタッフとして診療。

被ばく相談外来

月1回。原爆被爆者・原発労働者・原発事故被害者の健康相談援助。

教育・研修・研究活動

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精神科多職種カンファレンス(週1回)
精神科抄読会(週1回)
精神科新患カンファレンス(適宜)
地域の社会復帰施設との合同カンファレンス(月1回)

その他

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地域での講演活動(認知症・うつ病・統合失調症など精神障害に関する啓発的講演、被爆者医療・放射線被ばくによる健康影響等についての講演)

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