血液浄化センターについて
はじめに
2024年12月に埼玉協同病院の「透析室」は、「血液浄化センター」と名称を変え、4階から1階へと移転し通院がしやすくなりました。
「血液浄化センター」と名称を変更したのは、「血液透析療法」(いわゆる透析)に加え、血漿交換やエンドトキシン吸着療法、血球成分除去療法など幅広い疾患に対応した血液浄化療法を実施し、また、さまざまな疾患を予防するため、糖尿病患者さまへのインスリン調整や透析中の運動療法や栄養相談、フットチェックなど血液浄化という医療を多職種の力で「トータル」に行っていることを、地域の皆さまにお伝えするためです。
透析導入施設として
当院は透析の導入施設でもあり、看護師は透析導入前から長い期間、患者さんと関わっており、シャント(血液透析のためにつくる特殊な血管)造設のための入院では、患者さまの病室を訪ね、導入時の不安を取り除くようにしています。
ひとたび透析が導入されると、週3回通院、1回4~5時間の透析が開始され、透析通院が生活の一部となります。患者さんやご家族にとってわからないことや不安なことも多いかと思います。私たち看護師は長い透析治療を支え、患者さんが安心して生活を送って頂けるよう、患者さんとの信頼関係を築くことに力を注いでいます。
導入後には、シャントの状態に問題が無いか定期的に確認しています。普段からの看護師・臨床工学技士によるシャントのチェックに加え、臨床工学技士が超音波エコーを用い、数値化した情報を医師に伝え、早期発見、早期治療に結びつけています。透析患者の「命綱」といえるシャントの不具合があった場合は、シャントを造設した医師が、カテーテルで広げる手術を数多く行っています。
急性期病院として
急性期病院として、臨床工学技士は、血液浄化センターの中での血液浄化療法だけでなく、HCU(高度治療室)や入院病棟に装置を移動しての血液浄化療法を行います。そして、維持の透析患者さまだけでなく、入院患者さまも含めた血液浄化治療を行っています。現在、川口市で入院して透析療法を受けられる急性期病院は、当院を含めて3か所のみと受け入れが少なく、当院ではそのニーズに最大限応えていきたいと考えています。
多職種連携
当院には、回復期リハビリテーション病棟があり、在宅に戻る前にしっかりとリハビリができる数少ない病院です。リハビリを要望される透析患者さまに応えることもできます。
医師や看護師、臨床工学技士だけでなく、管理栄養士は定期的に透析中栄養相談を行い、理学療法士や作業療法士は透析中の運動療法に関わっています。さまざまな職種が力を重ね合うようにして、患者さまをケアし最適な治療を提供しています。
実施している血液浄化療法
- 血液透析
- 血液濾過透析
- 持続緩除血液透析濾過
- 血漿交換
- エンドトキシン吸着療法
- GCAP潰瘍咳大腸炎、クローン病療法
- LDL吸着療法
- レオカーナ
- 腹水濾過濃縮再静注法 など
血液浄化センター(責任者)
肥田 徹
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 糖尿病専門医
日本腎臓学会 腎臓専門医・指導医
日本透析医学会 VA血管内治療認定医
日本透析医学会 透析専門医・指導医
臨床研修指導医
診療体制(維持透析患者)
・月水金 午前、午後
・火木土 午前のみ
実績(2024年1月~12月)
| 年間透析数 | 9,629件 |
| 新規透析導入数 | 22人 |
| 外来透析管理患者数(のべ) | 665人 |
| 入院透析患者数(のべ) | 329人 |
| 内シャント造設術 | 28件 |
| シャント拡張術 | 87件 |
機器管理体制
透析においては透析装置、水処理装置などの機器も重要となります。当院では臨床工学技士が透析装置の保守管理を行い、定期的な点検や消耗品の交換を行うことで機器の安全性を常に心がけています。透析液清浄化にも取り組んでいます。透析液清浄化ガイドラインをもとに、定期的に生菌数検査とエンドトキシンの検査を実施し、きれいな透析液を提供できるようにしています。
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