当院は、組合員の出資金で運営されています。ご利用いただく方には皆様に医療生協へのご加入をお願いしております。
1口1,000円からご加入いただけます。
概要
人口10 万対医師数の少ない埼玉県において、呼吸器診療を専らとする医師は極めて少ない状況です。しかし、肺癌を始めとした呼吸器疾患は減少するどころか多くは増加しているのが現状です。そこで当院の立地している東浦和駅周辺地域において、地域の中核病院たるべく呼吸器科領域を幅広く診療しています。一般的な肺炎診療から、非結核性抗酸菌症や排菌のない結核症などといった感染性疾患や、慢性閉塞性肺疾患・気管支喘息といった気道疾患、間質性肺疾患、肺癌などに対する診療を外来・病棟で展開しています。
当院呼吸器外科とも連携をとり、肺癌手術のみならず、気胸や膿胸などといった炎症性疾患、胸腔鏡下肺生検なども依頼しています。
また、当院呼吸器内科の特色の1つはコメディカルスタッフとの協力です。慢性閉塞性肺疾患患者が中心ですが、リハビリテーション部門とも連携して外来呼吸リハビリテーションを行っています。
年に1 回、地域住民に向けて閉塞性肺疾患あるいは気管支喘息について講習会を開催し、積極的に地域住民の健康活動を啓蒙することを志しています。
医師の紹介
ひらく
ひらく
内科技術部長
市川 篤
ひらく
- 認定資格
- 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
- 経 歴
-
1976年 奈良県立医科大学 卒業
2016年 埼玉協同病院勤務
呼吸器内科科長
原澤 慶次
ひらく
- 認定資格
- 日本内科学会認定内科医
- 経 歴
-
2003年 富山医科薬科大学 医学部卒業
2003年 埼玉協同病院勤務
診療実績
ひらく
ひらく
外来診療
常勤2名ならびに非常勤医師4名で予約外来を行い、2022年は151名の新患患者を受け入れています。
外来呼吸リハビリテーションは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、休止しています。感染状況を踏まえた上で再開準備中です。
検査・手術
気管支鏡検査は原則入院とした上で施行しており、2022年には39件の実績があります。また、局所麻酔下胸腔鏡検査にも取り組んでおり、2022年は3件施行しました。原因不明胸水の診断目的などに有用であり、今後も積極的に行いたいと考えています。
病棟診療
常勤医師1名で担当しています。肺炎や慢性閉塞性肺疾患・気管支喘息などの気道疾患、間質性肺炎、肺癌などを扱っています。
●2022年1~12月 退院患者データ
DPC 分類名 |
件数 | 救急 搬送 |
紹介 あり |
手術 あり |
平均 年齢 |
平均 在院日数 |
診断 検査 |
計画的 繰り返し 入院 |
その他 加療 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
その他の感染症 (真菌を除く) |
231 | 41 | 58 | 2 | 70.1 | 11.5 | 0 | 0 | 231 |
肺の悪性腫瘍 | 151 | 27 | 115 | 9 | 77.5 | 12.8 | 23 | 30 | 98 |
誤嚥性肺炎 | 78 | 50 | 31 | 7 | 80.6 | 21.7 | 0 | 0 | 78 |
肺炎等 | 78 | 31 | 37 | 2 | 73.8 | 15.7 | 0 | 0 | 78 |
間質性肺炎 | 52 | 9 | 28 | 1 | 75.5 | 25.2 | 2 | 0 | 50 |
喘息 | 35 | 8 | 14 | 0 | 25.7 | 7.1 | 0 | 0 | 35 |
気胸 | 26 | 9 | 8 | 5 | 52.2 | 12.9 | 0 | 0 | 26 |
肺・縦隔の感染、膿瘍形成 | 25 | 8 | 11 | 7 | 70.2 | 27.5 | 0 | 0 | 25 |
慢性閉塞性肺疾患 | 21 | 11 | 8 | 0 | 79.6 | 15.1 | 0 | 0 | 21 |
急性気管支炎 急性細気管支炎 下気道感染症(その他) |
16 | 4 | 8 | 0 | 8.1 | 5.1 | 0 | 0 | 16 |
その他呼吸器疾患 | 36 | 6 | 23 | 2 | 64.0 | 13.9 | 4 | 0 | 32 |
総計 | 749 | 204 | 341 | 35 | 69.4 | 14.7 | 29 | 30 | 690 |
●2022年1~12月 処置検査
気管切開術 | 5 |
---|---|
胸腔鏡検査 | 3 |
気管支鏡検査 | 39 |
新規人工呼吸器管理(NPPV含む) | 190 |
HOT新規導入 | 86 |
呼吸器外来新患 | 151 |
教育・研修・研究活動
ひらく
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教育・研修
日本呼吸器学会関連施設として、呼吸器内科志望の後期研修医に対する教育・研修プログラムを展開しています。現在、後期研修医1名がプログラムに沿って研修中です。研修の一環として、他院呼吸器内科に1年間の外部研修を行うことを必須としています。
院内での研修のために、週1回の割合で多職種合同の病棟カンファレンスを行い、複数の視点でより良い診療を行うことを目指しています。
週に1回、呼吸器外科との合同カンファレンスを行い、手術症例のみならず幅広い症例の検討を行っています。
院内学習会「人工呼吸器について」の講師を務めました。
研究
2020年学会発表実績
・原澤慶次
「加湿器による過敏性肺臓炎の一例」
埼玉県医学会
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