入院のご案内回復期
リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ病棟)は、急性期治療の終了した脳卒中や骨折・関節疾患の手術後の患者様に対して、身体機能や日常生活動作の能力の向上、在宅生活や社会復帰を目標に、集中的にリハビリテーション(以下、リハビリ)を提供する病棟です。

入院の対象となるのは、脳卒中、大腿骨・脊椎等の骨折、肺炎や手術後の廃用症候群(筋力や持久力が低下し、歩行や排泄動作等の日常生活動作をする能力が低下した状態)入院可能な期間は、脳卒中の場合は150日(高次脳機能障害を伴う重症の場合は180日)、大腿骨・脊椎等の骨折、人工股関節・膝関節、廃用症候群などの場合は90日と疾患によって違いがあります。実際の入院期間は患者様の回復状況や退院先等によって異なります。

当院回リハ病棟は、2002年6月に50床で開設されました。

リハビリにより、発症・受傷前の状態まで回復することがより良いことです。しかし、軽重の差はありますが、なんらかの機能障害を残すことが多いのも現実です。障害を受けた部位の訓練と併せて、障害を受けなかった身体機能をさらに強化し、介助してもらうことを少なく、自分でできることを増やしていくように訓練していきます。歩行のために杖や補装具の使用を勧める場合もあります。また、安全な自宅生活のために、手すり設置や段差解消等の住宅改修、居室の移動、ベッドの導入などの生活環境の調整を提案することもあります。介護保険など、社会資源の利用を勧めることもあります。回復期リハビリとはこれらのことを併せて成立するといえます。

多くの職種からなる病棟スタッフが、患者様・ご家族を中心としてチームを組んで、共に考え、共に力を発揮して、患者様に合った自分らしい生活を作り上げていくことが、回リハ病棟の目標です。患者様の人生の一つの通過点ですが、当院回リハ病棟で、リハビリをして良かったと思っていただけるように、病棟スタッフ一同、努力していきます。

病棟医長 野口 周一

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