院内部門食養科

当院は、組合員の出資金で運営されています。ご利用いただく方には皆様に医療生協へのご加入をお願いしております。
1口1,000円からご加入いただけます。

概要

埼玉協同病院食養科は管理栄養士18名(うち非常勤5名)、栄養士1名、調理師13名(うち非常勤2名)事務1名(非常勤)、非常勤調理員17名のスタッフで構成されています。
「食を通して身も心も養う」の理念のもと①安全でおいししく楽しい食事サービス②治療効果の上がる栄養管理を目指し日々の給食管理業務や栄養管理業務を行っています。

安全でおいしく楽しい食事サービス

ひらく

当院の給食提供は直営で行っています。直営で行うことで患者様の声を伺い、素早く食事の範囲させることができます。病棟には管理栄養士だけでなく、栄養士・調理師も訪問し、食事の感想や意見を伺い、献立作りや行事食、食事イベントの参考にしています。
また、当院はニュークックチルシステムで食事提供をしています。

ニュークックチルシステムとは

ニュークックチルシステムとは加熱調理後、急速に冷却し、冷たい状態で盛り付け、患者様に提供する直前に配膳カートなどで温菜を再加熱してお届けする方法です。全ての工程で温度管理を行い、食中毒の危険を回避し、安全で温かい食事を提供するためにこのシステムを採用しています。

調理風景

急速冷却

配膳風景

ニュークックチルシステムはここがいい!!

1、なんといっても安全・安心

ニュークックチルシステムでは、配膳の1時間前まで食中毒菌が繁殖しづらい温度であるチルド温度帯(3~-3℃)で保管後、食品を75℃以上に一気に再加熱します。細菌が繁殖する温度帯が短いため、一番安全な配膳方法と言われています。

2、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく

ニュークックチル方式では盛りつけた後、配膳カートの中で再加熱されるので、患者様の手元に届く頃でも60~70℃の温かい状態で配膳できます。また、冷菜や果物などは配膳カートをチルド温度帯(3℃以下)で保管しているので冷たいものは冷たくお届けできています。

3、薄味でもおいしい!

調理後に冷却し、再加熱することにより、味が食材に染み込み、素材の味を活かした味付けになり美味しくいただけます。

食の安全性や給食作りのこだわり

1、安全安心な食材

治療食である食材はできるだけ食品添加物等の少ない、安全性の確認されたものを使っています。

2、地産地消

日本の農業を守るために、産地農家の方たちと協同しています。
米は埼玉県産で加須市で作られています。特別栽培米(減農薬源化学肥料栽培米)で「毎日食べるお米だから安全でおいしいお米を」をモットーに栽培されています。

3、食べていただける、家での参考になる献立

家庭的な食事であり100%食べていただける治療食を目指しています。提供した食事が治療に役立つようにしています。

いろいろな給食サービス

1、サイクルメニュー

献立は21日のサイクルメニューとなっています。
毎日の献立は病棟訪問などでいただいた患者様の声や残食調査などから日々検討をおこない食べて頂ける治療食を目指しています。
病院で提供している献立を退院後の参考にしていただけるよう、病院でおこなった行事食や食に関わる情報、病院食のレシピを記載した、給食だより「ごうちそうさま」を毎月発行しています。

2、行事食

その中の一部を紹介します。

4月1日 開院記念日

・赤飯 ・白身魚の桜道明寺蒸し
・桜大根の甘酢づけ
・桜ロールケーキ

11月3日 文化の日

・ご飯(洋風カレーふりかけ)
・鶏の柚子胡椒クリーム煮
・洋風なます ・フルーツ白和え

3、イベント

産婦人科病棟や緩和ケア病棟では行事食以外に月1回のデザートサービスや食事のイベントを行っています。
季節を感じられるデザートやその時話題のスイーツを提供しています。

4、お祝い膳

当院で出産された方には月曜日と金曜日の夕食にお祝い膳をお出ししています。
洋食と和食の2種類あり、大変好評です。

(和食)

・五目寿司   ・和風ハンバーグ

・魚の揚げ出し ・炊き合わせ

・すまし汁   ・おしるこ

(洋風)

・フランスパン   ・キッシュ

・シーフードマリネ ・グリルチキン

・クリームトマトスープ

・チーズケーキ

※行事食・お祝い膳ともに写真とは異なるメニューの場合がございます。

5、個別対応

《主食の選択》
全病棟を対象に常食を召し上がっている方の朝食はご飯かパンが選べるようになっています。(アレルギーや病状によってはお選びいただけない場合があります。)

《食事が進まない方への対応》
食欲のない患者様には、管理栄養士、調理師が直接患者様のベッドサイドへ訪問し、嗜好を伺って少しでもお食事を召し上がっていただけるよう、個別対応をしています。
ご飯が進まない方にはパンや麺類に変更したり、おかずが進まない方には豆腐や納豆、温泉卵を付加するなど、患者様のひとりひとりの体調や嗜好に合わせ提供するお食事を変更しています。

治療効果の上がる栄養管理

ひらく

管理栄養士は各病棟担当制となっています。
病棟での管理栄養士の業務は食事相談を行うことや喫食状況の確認、栄養状態を把握し栄養状態の悪化予防・改善のための食事内容の調整などをおこなっています。さまざまなチーム医療への参加もしています。

診療チームへの参加
栄養サポートチーム
褥瘡チーム
緩和ケアチーム
呼吸器ケアチーム
がん化学療法チーム
消化器チーム
糖尿病医療チーム  など

1、栄養管理

多職種で行うミールラウンドの様子

医師の指示のもと病状に合わせた食事の提供をしています。食事摂取状況の確認や体重、血液データーなどから個人の栄養状態を把握し、栄養状態維持・改善のための計画や介入を多職種で行っています。経腸栄養剤の調整や飲み込みの機能などに合わせた食事の調整などもおこなっています。

2、食事相談

入院:
入院されている患者様に対し、入院する前の食事内容などを伺い、それぞれの疾患に合わせた食事内容の提案や生活習慣の改善のアドバイスなどをおこなっています。ご本人だけでなくご家族同席での食事相談もおこなっています。

外来:
外来患者様の栄養相談は平日は毎日午前・午後、土曜日は午前のみ(第2以外)おこなっています。
糖尿病や高血圧、脂質異常症、低栄養、飲み込む機能が低下している方など、その他食事に関わることにお困りの方は診察時に医師に御相談ください。
※地域の開業医様からのご依頼も受け賜わっておりますので、地域連携課までご連絡ください。

在宅:
往診管理中の患者様への栄養相談も行っています。管理栄養士が在宅まで訪問し、嚥下調整食の調理方法や経管栄養の手技の確認など食生活のアドバイスなどをおこなっております。

様々なところでの活動

ひらく

各診療科で行っている様々な教室や保健活動にも参加しています。
院内ではうぶ声学級(母親学級)や乳児健診(3.4ヶ月~1歳健診)、ZOOMを使用して行う子育て支援(巣ごもりカフエ)など
院外では医療生協組合員向けの健康講座や各診療チームで行っている患者向けの学習会、テーマ別の調理実習などおこなっています。

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