診療科皮膚科

当院は、組合員の出資金で運営されています。ご利用いただく方には皆様に医療生協へのご加入をお願いしております。
1口1,000円からご加入いただけます。

概要

埼玉協同病院皮膚科には常勤医3名、非常勤医4名が勤務しており、皮膚科としては県南最大規模の病院のひとつです。この7名でふれあい生協病院の月曜日から土曜日の午前中に一般診療を、平日午後には手術や予約診療を行っています。
当科では、通常の皮膚疾患を適切に診断し治療することを基本方針として診療をしています。
診療疾患は多岐にわたるため、まず病歴聴取と身体診察を行い必要に応じてダーモスコピーや各種血液検査の他、超音波検査・CT・MRIなどの画像診断、そして病理検査を行い正確に診断することを目標としています。治療としては通常の外用療法や内服治療の他、手術療法、生物製剤や紫外線治療などを施行し効果を上げています。

皮膚科からのお願い

当院ではキャンセル料金を頂いてはおりませんが、予約をされている患者様のため、施設・医師の時間等を確保しております。
恐れ入りますが、キャンセルはなさらぬよう、ご協力お願い致します。

医師の紹介

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部長

伊藤 理恵

ひらく

認定資格
日本皮膚科学会認定専門医
日本皮膚科学会認定指導医
経 歴
1982年 帝京大学 医学部卒業
1993年 埼玉協同病院勤務

常勤

飯島 孝四郎

ひらく

認定資格
日本皮膚科学会認定専門医
経 歴
2015年 杏林大学 医学部卒業
2019年 埼玉協同病院勤務

非常勤

堀尾 真帆

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経 歴
2020年 帝京大学 医学部卒業 
2022年 帝京大学医学部付属病院 皮膚科 入局
2023年 当院へ出向中

非常勤

上田 周

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認定資格
日本皮膚科学会認定専門医

非常勤

関 詠姿

ひらく

認定資格
日本皮膚科学会認定専門医

非常勤

田中 純江

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認定資格
日本皮膚科学会認定専門医
経 歴
2005年 富山医科薬科大学 医学部卒業
2006年 埼玉協同病院勤務
2008年 埼玉医科大学総合医療センター 研修
2011年 埼玉協同病院勤務

診療内容

外来診療

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2020年の皮膚科延べ外来受診数は18,776名であり、1日平均外来受診人数は64.1名でした。受診内容は湿疹皮膚炎群、皮膚細菌感染症、真菌感染症、ウイルス性皮膚疾患、自己免疫性皮膚疾患、熱傷、各疾患、良性/悪性皮膚腫瘍など多岐にわたっています。

手術

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毎週月曜日、水曜日、金曜日の午後に行っています。手術件数は年間約250件で、局所麻酔下での手術が主体です。9割以上が日帰り外来手術ですが、入院手術も受けています。おもな内容は表皮嚢腫、脂肪腫、母斑などの良性腫瘍切除術が多いですが、悪性腫瘍でも当院で対応可能と判断した場合は手術を行っております。切除面積が大きい場合は皮弁術や植皮術を行っております。他に陥入爪根治術なども行っております。

医療機器

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・ダーモスコピー:皮膚腫瘍などの診断に使用します。

・顕微鏡:皮膚真菌感染症や、疥癬などの診断に使用します。

・光線療法(ナローバンドUVB、エキシマライト):
アトピー性皮膚炎、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性白斑、円形脱毛症、菌状息肉症等の治療に使用します。

・イオン導入装置:手足の多汗症の治療に使用します(イオントフォレーシス)。

・WOOD灯:真菌感染症や細菌感染症、尋常性白斑の診断に使用します。

自費診療

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・円形脱毛症:局所免疫療法(SADBE)

・疣贅(イボ):ブレオマイシン局注療法

・男性型脱毛症(AGA):フィナステリド、デュタステリド

・巻き爪・陥入爪:ワイヤー法、VHO

・老人性色素班、肝斑(いわゆるシミ):トレチノイン、グラファメラノキュア *いずれも外用薬

・老人性色素班:Qスイッチアレキサンドライトレーザー

・耳ピアス(軟骨部へのファーストピアスやボディピアスは行っておりません)

注意:爪切りのみの診察は行っておりません。ご了承下さい。

レーザー治療

ケミカルピーリング・イオン導入

ケミカルピーリングは皮膚表面の古い角質層を取り去り、皮膚の細胞に刺激を与えて新陳代謝(ターンオーバー)を促進する治療法です。
皮膚のキメが細かくなり、くすみを解消する効果が期待できます。
イオン導入とはイオンの電気的性質を利用し、通常のスキンケアでは届きにくい皮膚の深部まで美容液などの有効成分を浸透させ肌のトラブルを解消する治療法です。
初診・再診にかかわらず、木曜午後外来で予約可能です。

※初回説明料については説明を受けた時点で、施行を希望するしないにかかわらず料金を頂いておりますので、予めご了承下さい。

シミの自費外用薬

トレチノイン、ハイドロキノン(グラファメラノキュア®)、スキンピールバーも取り扱っております。

アトピー性皮膚炎の患者様へ

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アトピーの治療の最終目標(ゴール)は、「症状がないか、あっても軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持すること」です。

アトピー性皮膚炎の治療は、①スキンケア薬物療法悪化要因の対策の3つが治療の基本です。上記のみで改善が見られない場合は抗ヒスタミン薬の内服療法を行ったり、光線療法(ナローバンドUVB療法、エキシマ療法)を行います。

上記の標準治療を6か月以上行っても効果不十分で中等症以上のアトピー性皮膚炎と医師が判断した場合は、標準治療を行いつつ生物学的製剤やJAK(ジャック)阻害薬による治療を行っています。

画像クリックで動画をご覧いただけます。

生物学的製剤とは

炎症、かゆみ、バリア機能の低下の原因となるサイトカイン*に直接働きかける注射製剤です。2023年11月現在当院では下記の3剤を取り扱っております。

・デュピルマブ(デュピクセント)
・ネモリズマブ(ミチーガ®):
・トラロキヌマブ(アドトラーザ®)
・レブリキズマブ(イブグリース®)

いずれも2週ごとに注射を行います。
注射は予約制で、薬剤取り寄せに数日かかります。治療希望の方はまず、木曜日を除く平日午前中に外来を受診して下さい

*細胞同士の情報伝達をするたんぱく質

JAK阻害薬とは

細胞内にある、炎症を伝える「JAK-STAT(ジャック・スタット)経路」をブロックすることでサイトカインによる炎症を抑える内服薬です。
2023年11月現在当院では下記の3剤を取り扱っております。

・ウパダシチニブ(リンヴォック®):JAK1選択的
・バリシチニブ(オルミエント®): JAK1、JAK2選択的
・アブロシチニブ(サイバインコ®):JAK1選択的 

1日1回内服します。薬剤取り寄せに数日かかります。治療希望の方はまず、木曜日を除く平日午前中に外来を受診して下さい。またJAK阻害薬は投与前に血液検査や肺のレントゲン検査が必要です

参考:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/ADGL2021_230728.pdf

乾癬の患者様へ

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当院では乾癬のタイプや重症度、患者様のライフスタイルにより外用療法、光線療法、内服療法を単独、もしくは組み合わせて行っています。重症の方には生物製剤リサンキズマブ(スキリージ®)を用いる場合もあります。主治医とご相談のうえ、治療法をご検討下さい。

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