皮膚科ニュース

アトピー性皮膚炎の患者様へ

当院では重症のアトピー性皮膚炎の方に、生物製剤デュピルマブ(デュピクセント®)やJAK(ジャック)阻害薬バリシチニブ(オルミネント®)、ウパダシチニブ(リンヴォック®)による治療を行っています。

・デュピクセント®とは

「IL-4」と「IL-13」というサイトカイン(※1)の働きを直接抑えることで皮膚の2型炎症反応(Th2細胞による炎症)を抑制する新しいタイプの注射剤です。2週間に一度皮下注射します。注射は予約制で、薬剤取り寄せに数日かかります。治療希望の方はまず、木曜日を除く平日午前中に外来を受診して下さい。

・JAK阻害薬とは

オルミネントやリンヴォックはJAK阻害薬と呼ばれ、炎症を伝える「JAK-STAT(ジャック・スタット)経路」をブロックすることでサイトカインによる炎症を抑制し、かゆみや湿疹を抑える飲み薬です。1日1回1錠を内服します。治療薬に血液検査や肺のレントゲン検査が必要です。

※1細胞同士の情報伝達を行うタンパク質

メニュー