患者が参加する医療
【参加と協同をベースに】
「患者が参加する医療」は設立当初からの理念です。
患者が療養の主体者であり、「参加と協同」により患者の権利を守り発展するのだとしてその実践に取り組んできました。
医療の場面で「患者が主体であること」を貫くための宣言が「埼玉協同病院の患者の権利」です。
「医療は、患者と医療従事者が互いに人間としての尊厳を尊重しあい、信頼に基づく協同関係によって成り立つもの」とあります。
患者には、療養の主体者として1.良質な医療を受ける権利、2.知る権利、3.学習する権利、4.自己決定権、5.自己情報コントロール権、があり、これらを患者が適切に行使できるよう、患者と医療従事者が協力してその実現に努力すると宣言しています。
患者が療養の主体者 療養の主体者であるということは、どうしたいかを自分で決め(自己決定)、医療の専門家の助けを得て治療を進め、また健康をつくっていくということです。埼玉協同病院ではそのためのツールとして、「マイかるて」「患者メモ」「私の優先したいこと」を用意し、その利用を勧めています。
1.マイかるて
マイかるては、病院内にある専用のパソコンから自分のカルテが見ることができます。自分の病気のこと、自分が抱えている健康上の問題は何かについてよく知る、そのための対話ができるようにするためのものです。
マイかるての利用には申し込みが必要です。申込書を総合受付に提出し、手続きが終了したらお使いになれます。
2.患者メモ
「患者メモ」は、診察で聞きたいこと、気になっていることを事前にメモしておいて、診察時に聞きましょう
3.私の優先したいこと
診察の時に、「何か質問ありますか」と聞かれても何を聞いていいかわからないという経験はありませんか?
自分の生活がどのように変わってくるのだろうか、今やれていることが制限されたら困ることって何だろう、など、自分が大切にしていることを知るためのチェック表です。
治療や検査などの説明を受けたとき、何を伝えればよいのか、何を質問すればよいのかのヒントにしてください。