緩和ケア病棟のご紹介
がんの患者さまの体や心のつらさを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方です。
埼玉協同病院の緩和ケア病棟は2013年3月28日に開設されました。
緩和ケア病棟の理念
体のつらさだけでなく、心のケアも同時に行い、患者様の気持ちを尊重し、穏やかに過ごしていただけるように支援していきます。
緩和ケア病棟の基本方針
- 患者様・ご家族に、寄り添える看護ケアを実践していきます。
- 地域や他部門との連携を大切にし、その人らしさを最期まで追求していきます。
- 患者様からの学びを大切にし、育ちあえる医療者として努めていきます。
緩和ケア病棟の概要
緩和ケア病棟のご紹介
設備
病床:20床 全室個室
※患者さまの状態に合わせて病室を選ばせていただいております。
状況により病室の移動を相談させていただく場合があります。
個室差額ベッド代はいただいておりません。
室内設備
- 床頭台、テレビ、冷蔵庫、サイドテーブル、ソファベッド
- 病棟内設備・・・面談室、家族室、デイルーム、浴室、ミニキッチン
スタッフ体制
- 医師、緩和ケア認定看護師、看護師、薬剤師、医療相談員、管理栄養士・調理師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、看護サポート、医療事務 等
多職種で患者さまとご家族を支えます
イベント(現在は感染対策のため活動を制限しています。)
入院(入棟)までの手続き
患者さま・ご家族
患者さま・ご家族より、かかりつけ医へ緩和ケアの希望を伝えて下さい。
かかりつけ医
現在のかかりつけ医に紹介状等を書いてもらいます。
総合サポートセンターへ書類を持参、または送付下さい。
埼玉協同病院担当者(医療相談員・看護師など)
患者さま・ご家族の意向や思い、療養の状況などをうかがいます。
緩和ケア入院検討会議
緩和ケア病棟担当医師・緩和ケア認定看護師・病棟看護長・医療相談員など関係者で検討します。
結果をお知らせし、面談日を組みます。
面談:緩和ケア病棟入院相談外来(30分)
患者さま・ご家族と、緩和ケア病棟担当医師・緩和ケア認定看護師と面談を行います。
入院
入院が必要な状態となった場合、かかりつけ医と相談の上で病院に連絡が入ります。
連絡を受け、病棟と確認し入院の日程が決まります。
埼玉協同病院担当者(医療相談員、看護師など)へ相談にお越しの際は、こちらに記入の上ご持参ください。
*緩和ケア病棟入院相談外来は、ご家族のみの来院も可能ですが、自費診療(5500円)となりますのでご了承ください。患者様来院の場合は保険診療となります。
よくある質問
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緩和ケア病棟はどのようなところですか?
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入院の条件は?
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入院中でも相談できますか?
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また自宅に戻ることはできますか?
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ずっと入院していることはできますか?
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一度退院した場合、再入院はできますか?
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入院中の面会はできますか?
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入院生活の決まりはありますか?
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食べられなくなったら点滴はしてもらえますか?
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食べられなくなったらどうすれば良いですか?
緩和ケア病棟は、がんの進行に伴って生じる痛みや吐き気、息苦しさなどの体のつらさや、心のつらさを和らげる治療を行う場所です。最後の場所とは限りません。つらい症状を集中的に緩和し、自宅へ戻るための症状緩和目的の入院や、介護・医療サービス調整目的の入院、また、在宅で介護されている介護者の方の休養を目的とした短期間の入院(レスパイト入院)も受け入れています。
かかりつけ医より、外来通院や訪問診療による症状緩和が困難と判断された方、また、在宅での看取りが困難と判断された方の入院を受け入れています。
相談可能です。申し込み時は主治医(かかりつけ医)からの情報提供書が必要となります。
在宅療養に復帰するための支援を積極的に行っています。
地域の医療機関と連携し、患者様とご家族にとって一番良い退院後の生活の場をご提案させていただきます。症状が緩和され、長い予後が見込まれる場合は、緩和ケアの対応が可能な施設に移っていただくことがあります。
当病棟から在宅療養に移られたあと、症状が悪化した際には緊急入院も含め再入院は可能です。
新型コロナウイルス感染症の流行のため、面会には一定の制限があります。流行状況によって変更があります。緊急事態宣言が発出された場合や、感染拡大が深刻となった場合は、面会が禁止となることがあります。
起床、就寝、食事の時間は可能な限り患者さまのご希望に添えるようにしております。主治医の許可のもと、食べたいものをお持ちいただくことも可能です。患者様のみですが、他の患者様のご迷惑にならないよう、たしなむ程度であれば飲酒の制限はしておりません。ただし、病院敷地内はすべて禁煙となっております。
症状緩和に役立つ点滴は行っています。ただし、病状が進行してくると栄養や水分を徐々に体が受け付けなくなってきます。水分や栄養を必要以上にとってしまうと体にむくみが出たり、胸やお腹に水が溜まってしまったり、点滴をする事で体に負担がかかり辛さが増すこともありますので慎重に判断いたします。
食事の内容や形態などを食べやすいように工夫していきます。それでも食欲がわかない時には、無理に食事を摂るのではなく、食べられるときに食べたいものを食べられる分だけ摂ることをお勧めしています。体が自然と最期の時を迎える準備を進めているのだと考えられます。
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