埼玉協同病院

MENU

埼玉協同病院

代表番号

0570-00-4771

予約お問い合わせ

0570-047-489

診療受付/
8:10 ~ 11:20
休診日/
第2土曜・日・祝・年末年始12/30-1/3
外来のご案内
入院のご案内
診療科・専門外来
病院概要
医療関係者の方へ
採用情報

病院の取り組み 診療実績

診療実績

1.妊娠中の適切な体重管理について

■妊娠中に推奨される体重増加量
妊娠し出産するまでの間に、妊婦さんの体重は赤ちゃんの成長に合わせて、赤ちゃん自身の体重や子宮、胎盤、羊水、血液、脂肪等により少しずつ増えていきます。しかしながら、妊婦さんの体重が増えすぎると、妊娠高血圧症候群(注1)や妊娠糖尿病(注2)、赤ちゃんの体重が増加しすぎて難産になりやすいなどのリスクが高くなると言われています。一方、体重が適切に増加しない場合には貧血、早産、低出生体重児(体重が2,500g未満で生まれた児)のリスクが高くなると言われています。

 厚生労働省の妊産婦のための食生活指針によると、推奨体重増加量は、妊娠前のBMI(Body Mass Index)により区分が分かれており、下記表の通りとなっています。なお、BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出され、例として身長160cm、体重55kgの人のBMIは60(kg)÷1.6(m)÷1.6(m)=21.5となります。なお、当院では普通の体格の方は8kg程度の体重増加に抑えるよう説明しています。

体格区分
(非妊娠時の体格)
推奨体重増加量 当院で説明している
体重増加量の上限
妊娠全期間を通しての
推奨体重増加量
やせ:BMI 18.5未満 9~12kg 12kg
普通:BMI 18.5以上25.0未満 7~12kg 8kg
肥満:BMI 25.0以上 個別対応 *1 0~5kg

*1 BMIが25.0をやや超える程度の場合にはおおよそ5kgを目安とし、著しく超える場合には他のリスクなどを考慮しながら臨床的な状況を踏まえ個別に対応していく

■当院での妊娠中の体重管理
当院で出産した方の出産前の体重が、推奨体重増加量の範囲内に収まったのかを確認したものが、以下のグラフになります。

推奨体重増加量基準以内の割合

画像クリックで拡大表示

 基準内の体重増加である方は半分に満たない状況ではありますが、適正な体重増加が図れるよう当院では様々な取り組みをしています。
 まず、妊娠12週の妊婦健診より前に、妊娠前のBMIを確認し、出産直前の目標体重を妊婦さんと一緒に確認しています。毎回の妊婦健診時には助産師が体重の増減をチェックしており、増えすぎていたり、あまり増えていなかったりする場合には、普段何を食べているかお話を聞いたり、食事メニューなどのアドバイスをしたり、管理栄養士の栄養相談を行ったりして、適正な体重増加が図れるようお手伝いをしています。妊婦さんで体重管理に不安のある方や疑問のある方は健診・受診時にお気軽に助産師にお聞きください。


[引用・参考文献]
・厚生労働省.妊産婦のための食生活指針:「健やか親子21」推進検討会報告書.2006
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0201-3a.html 〔2018.7.22〕

(注1:妊娠高血圧症候群)
 妊娠時に高血圧を発症することです。重症になると妊婦さんには血圧上昇、たんぱく尿、けいれん発作、脳出血、肝機能障害などを引き起こすことがあります。また、赤ちゃんの発育が悪くなったり、胎盤が子宮の壁からはがれて赤ちゃんに酸素が届かなくなり、妊婦さんと赤ちゃんともに危険な状態となることがあります。

(注2:妊娠糖尿病)
 妊娠中に初めて発見された糖代謝異常です。妊婦さんが高血糖であると、お腹の中の赤ちゃんも高血糖になり、様々な合併症が起こりえます。妊婦さんは妊娠高血圧症候群や羊水量の異常、赤ちゃんが大きくなりすぎることによる難産・帝王切開率の増加、網膜症・腎症およびそれらの悪化などが起こることがあります。赤ちゃんは子宮内で大きくなりすぎたり、心臓の肥大、低血糖、黄疸になることがあります。