Subspecialty領域プログラム 乳腺外科
目的
乳腺診療は診断、治療(手術、薬物療法、放射線療法)、緩和ケアなど多岐にわたる分野にかかわっており、他科、他病院と連携をしながら治療を進める必要があります。当院の乳腺科後期研修プログラムでは、乳腺疾患の診断治療に関する知識、技量を身につけながら、一貫した患者管理が出来ることを目標とします。また、それらの経験を積むことにより、日本乳癌学会 乳腺認定医および乳腺専門医の取得をめざします。
当科の紹介
昨今の乳癌に対する関心の高さから、当院を受診される患者も増えており、当院で乳癌と診断される患者も増えています。当院では合併症のある患者や高齢の患者も多く、他科と協力し全身管理を行いながら乳癌治療を行うこともあります。カンファレンスを通して治療方針を決めていきながら、一貫して患者管理にかかわることができます。また、乳癌以外の良性乳腺疾患も多く、その治療、管理も経験することができます。専門性を高めつつ、一人ひとりの患者と深くかかわりながら医師としての経験を積んでいます。
実績
2017年 | |
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乳房超音波 | 2165 |
乳腺生検 | 19 |
乳腺穿刺 | 140 |
乳房超音波ガイド下生検 | 187 |
STマンモトーム | 5 |
乳房MRI | 106 |
手術件数 | 64 |
研修内容
基本的には日本乳癌学会 乳腺認定医カリキュラムに準じます。
外科学会専門医取得後で乳腺認定医取得を目指す方のカリキュラム(2年)を基本としますが、当院では外科学会専門医取得も可能ですので、初期研修終了後、平行してカリキュラムをすすめることも可能です。
乳腺科1年目
- 乳腺外来での診療を行い、適切な診断計画をたてることができる。
- 指導のもと細胞診、組織診(CNB、US-MMT、ST-MMT)が施行できる。
- 乳癌患者・家族へ適切な説明を行うことができる。
- 乳癌治療において、術前の検査計画、治療計画、術後の治療計画を組み立てることができる。
- 指導のもと手術が施行できる。
- 各種学会に参加し、症例報告を行うことができる。
乳腺科2年目
- 乳腺外来で術前後治療(化学療法、内分泌療法、分子標的薬治療)や検査を行うことができる。
- 検診マンモグラフィー読影認定を取得することができる。
- 細胞診、組織診を自ら施行できる。
- 乳腺疾患の手術が施行できる。
- 各種学会に参加し症例報告をおこない、論文作成をすることができる。
当院は乳癌学会関連施設に認定されているので、引き続き乳癌学会 乳腺専門医取得のための研修を行うことも可能です。また、必要に応じて専門施設への見学、研修をおこなっていきます。(現在は埼玉県立がんセンター、病理診断科で研修中)
院内で行われている乳腺診療に関するカンファレンス等
病棟カンファレンス | 毎週月曜日 | 入院患者のカンファレンス |
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乳腺キャンサーボード | 毎週水曜日 | 腫瘍内科医を中心に薬物療法の治療方針(術前、術後、再発)を検討。患者対応や緩和ケアなども検討していく |
画像カンファレンス | 毎月1回 | 放射線技師・臨床検査技師とともに画像検討 |
乳腺科診療チーム会議 | 毎月1回 | 乳腺診療の運営について他職種と検討していく |
研修施設と指導体制
埼玉協同病院 |
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スタッフ |
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申込先・お問い合わせ
埼玉協同病院 教育研修センター
〒333-0831 埼玉県川口市木曽呂1317
TEL:048-296-4771 FAX:048-296-8247
E-mail:skymet@mcp-saitama.or.jp