診療科・専門外来・院内部門 緊急検査室
肝機能や腎機能、脂質など血液中の成分を自動分析装置を使用して定量測定を行う検査室です。また血中薬剤濃度のモニタリングや透析前後の血液管理など幅広い検査に対応しております。
生化学検査では生化学一般項目や薬剤項目などを自動分析装置で分析しています。測定機器は『日本電子社製 BioMajesty JCA-BM1650』と2012年4月から稼動している『日本電子社製 BioMajesty JCA-BM6050』の2台で行なっています。外来と病棟の検体を合わせて、約300検体の測定を日々行なっています。毎年、日臨技臨床検査制度管理と埼玉県医師会外部制度管理に参加しており、日頃から迅速かつ正確な数値が出せるよう取り組んでおります。
臨床化学自動分析装置
BioMajesty JCA-1650
臨床化学自動分析装置
BioMajesty JCA-6050
TP | Na | 尿Na |
ALB | K | 尿K |
総ビリルビン | Cl | 尿Cl |
間接ビリルビン | AMY | 尿BUN |
AST | CRP | 尿CRE |
ALT | Ca | 尿蛋白 |
CK | IP | |
LD | CKMB | |
ALP | プレアルブミン | |
γ-GT | Zn | |
ChE | Mg | |
総コレステロール | ジゴキシン | |
TG | バルプロ酸 | |
HDLコレステロール | フェノバルビタール | |
LDLコレステロール | テオフィリン | |
UA | バンコマイシン | |
BUN | ||
CRE |
甲状腺疾患の診断やフォローに用いられるTSH、F-T3、F-T4などの甲状腺項目や婦人科領域の性腺ホルモン、心不全マーカーとして知られているBNP、NT-proBNP、感染症検査項目敗血症マーカーであるプロカルシトニン、心筋マーカーであるトロポニンIなどを測定する部門です。
免疫血清は、2012年4月から稼動している『富士レビオ製 ルミパルスG1200』で測定しており、火曜日や金曜日の甲状腺外来、木曜日の循環器外来では非常に活躍する機械です。甲状腺項目の院内検査数は月々伸びており、約500件/月を処理しております。BNPも同じく500件/月程度の検体処理をしています。 採用項目は甲状腺項目(TSH、FT3、FT4)と性腺ホルモン(βHCG)、BNP、KL-6、緊急手術や輸血後感染症検査のため(HCV抗体、HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、TP、HIV)などを迅速に測定しています。また、『ラジオメーター社製のAQT90』では敗血症マーカーであるプロカルシトニン、心筋マーカーであるトロポニンI、NT-proBNPを測定しています。
免疫化学発光測定装置
ルミパルスG1200
免疫蛍光分析装置
AQT90
TSH | HCV抗体 | プロカルシトニン |
FT3 | HBs抗原 | トロポニンI |
FT4 | HBs抗体 | NT-proBNP |
βHCG | HBc抗体 | |
BNP | TP | |
KL-6 | HIV |
血液検査では、貧血、白血病、出血傾向などのある血液疾患や その他、感染症、悪性腫瘍、肝疾患、腎疾患、代謝異常症、膠原病などあらゆる全身性疾患のスクリーニングとして検査を行なっています。毎週金曜日に血液外来があり、それに伴ない、骨髄穿刺検査も増加しています。また、当院では心筋梗塞・脳梗塞に代表される血栓症や、ワーファリンなど抗血栓薬の指標となるPT-INRなども検査しています。当科では、これらの疾患に対して早期診断、あるいは適切な抗凝固療法が迅速かつ正確に行なえるよう協力し、技師のレベルアップを図っています。
血液・凝固線溶検査室では、各々自動分析装置を用いて検査を行います。血液検査では『シスメックス社製 多項目自動血球分析装置XE-5000』を2台使用しており、凝固線溶検査では『積水メディカル社製 coapresta 2000』を使用しています。血液検査では機械にて検査した後、血液塗抹標本作成、メイグリンワルド・ギムザ染色後、顕微鏡にて鏡検を行います。日によって多少違いはありますが、約50~60件/日の鏡検を行っています。その他に骨髄穿刺検査(標本作成や一部の鏡検など)も行います。血液検査では2011年11月から顕微鏡カメラを導入し、医師初期研修や血液担当技師同士の目合わせ、さらに電子カルテに画像を記載できるようになり大変診断に役立っています。また、2011年から当院には血液専門医が着任しており、異常細胞が認められた際には、専門医が確認し、依頼医に迅速に情報を発信し、早期治療を行える体制になっております。 凝固線溶検査では、手術後や、整形外科の人工関節術の増加に伴ない、肺塞栓血栓症やDICなどの指標となる、FDP、D-ダイマー、フィブリノゲン、SF、TAT、ATなどに力を注いでいます。
多項目自動血球分析装置
XE-5000
血液凝固分析装置
coapresta 2000
顕微鏡カメラSystem
自動赤血球沈降測定装置
ESR-6000BP
WBC | RBC | Hb |
Ht | MCV | MCH |
MCHC | PLT | RET |
EO | BASO | NEUT |
LYMP | MONO |
P T | APTT | AT |
FDP | Dダイマー | S F |
フィブリノゲン | TAT |
当院における一般検査室は、尿定性(糖・蛋白・潜血・白血球・亜硝酸塩など)・尿沈渣・ 尿中肺炎球菌・尿中レジオネラ抗原・妊娠反応や、穿刺液検査(髄液・胸水・腹水・関節液など)・不妊症のための精液検査・糖尿病診断の指標となるヘモグロビンA1cなどの検査を行っています。外来や入院患者から採尿された尿検体は、自動分析機器にて尿定性検査と尿沈渣検査を行っており、尿検査からは尿路感染・糖尿病・腎臓・肝臓の病気などが分かります。生活環境や食生活の変化に伴い、生活習慣病も増加の一途をたどっています。当院の検査室は、これらの疾患に対して早期診断や適切な治療が迅速かつ正確に行えるよう協力し、検査室のレベルアップを図っています。
一般検査室では、尿定性検査・尿沈渣検査・血糖・ヘモグロビンA1cを各種の自動分析装置を用いて測定しています。尿沈渣は必要に応じて標本を作成し、鏡検による分類を実施しています。尿検査の分析器は栄研化学製 US-3500とsysmex製 UF-5000を使用し、尿定性検査と尿沈渣検査を行っています。血糖とヘモグロビンA1cの分析器は、アークレイ製 GA-1171とHA-8181を使用しています。尿検査は泌尿器科や糖尿病内科からの依頼が多く、検体数は一日200件前後で、そのうちの約半数が尿沈渣検査を実施しています。当科では、最新機器を揃え、信頼性の高い検査データを迅速かつ正確に報告できるシステムを構築しています。
糖 | 蛋白 | 潜血 |
白血球 | 亜硝酸塩 | P H |
比重 | ビリルビン | ケトン体 |
ウロビリノーゲン |
WBC | RBC | 扁平上皮 |
尿路上皮 | 尿細管上皮 | 硝子円柱 |
顆粒円柱 | 上皮円柱 | 蝋様円柱 |
細菌 |
髄液 |
腹水 |
胸水 |
関節液 |
外観 |
運動率 |
精子濃度 |
精液量 |
形態異常率 |
沈査(WBC) |
沈査(RBC) |
RS | 尿中肺炎球菌 |
インフルエンザ | 尿中レジオネラ抗原 |
ロタ・アデノ | 妊娠反応 |
アデノ抗原 | hMPV |
A群溶連菌 |
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