SKYMET旧制度プログラム

旧制度プログラム 小児科

2009年8月作成

2013年5月改訂

目的

小児医療の担い手を育て、地域医療に貢献する。

小児科の紹介

  • 当科は、川口市の入院設備を備えた主要な小児科として大きな役割を担っている。他院からの紹介も多数受け、川口市小児夜間救急診療体制で一次救急と二次救急も担当している。外来患者数、入院患者数も多く、小児のcommon diseaseを中心に幅広い疾患をみている。
  • アレルギー・神経(発達)、腎臓、循環器の専門外来を開設し、特にアレルギー疾患に関しては、気管支喘息、アトピー、食物アレルギーなど多数みており、入院での負荷試験にも対応している。
  • また、当院産科は分娩数が多く、新生児黄疸や新生児一過性多呼吸などの対応もしている。新生児集中治療室(NICU)は併設しておらず、重症な新生児疾患に関しては、近隣のNICUと連携をしている。
  • 健診や予防接種などの小児保健活動にも積極的に取り組んでおり、正常小児の成長・発達についても学ぶことができる。また、園医として担当する保育園が6園、校医として担当する小学校が2校あり、新生児から乳児、幼児、学童までについて幅広く学ぶことができる。

実績

小児科外来患者数 17,975人
小児科入院ベッド数 15床
小児科入院患者数 525人
産科分娩件数 511人
乳幼児健診 1ヶ月健診 522人
乳児健診
(3-4ヶ月~1歳まで)
1,165人
1歳半健診 371人
予防接種 4,389人

(2017年データ)

研修内容

研修目標

日本小児科学会が定める「小児科医の到達目標」に準ずる。

研修対象

厚生労働省が定める2年間の卒後臨床研修を終了し、小児科の専門医を目指す者。

研修期間

3年間(研修修了時に小児科学会専門医取得を基本とする)

研修施設

埼玉協同病院を基本とし、新生児及び他施設でなければ研修できない疾患に関しては小児科専門医支援施設での研修にて6ヶ月以上の外部研修を行う。希望があれば当法人の拠点病院、診療所等も研修に利用する。

※他施設研修先:帝京大学附属病院、さいたま市立病院、川口市立医療センター

※研修支援施設:埼玉医科大学総合医療センター

研修項目
1.外来研修 週2-3単位を受け持つ。
2.病棟研修 入院患者を主治医として受け持つ(指導医とペアで)。
3.新生児 当院で出生した新生児の診察を行う。
病児の入院計画を立て、治療を行う。
研修期間中に小児科専門医支援施設NICUで最低6ヶ月間の研修を行う。
4.乳児健診 毎週火・水曜日の午後に、診察、保護者への育児指導を行う。
火曜日 3-4ヶ月健診、6-7ヶ月健診、9-10ヶ月健診、1歳健診
水曜日 1ヶ月健診
金曜日 1歳半健診
5.予防接種 毎週木曜日の午後に診察、接種を行う。
6.救急外来 川口市小児救急診療体制の一次と二次救急当番日に当直して、急患の診察及び入院が入院指示を行う。
7.学校保健 園医・校医の業務を研修する。
8.育児支援 当院の両親学級や育児教室などの講師を行う。ベビーマッサージや離乳食教室の研修・見学も可能である。
9.ファーストコール(待機) 休日夜間帯の緊急のコンサルテーションや呼び出しの待機を担当する。
研修スケジュール
1年目 埼玉協同病院で病棟研修(一般小児、新生児)、外来研修を行い、小児の診察方法やcommon diseaseの診断、治療、管理について学ぶ。ファーストコール、当直については、希望に応じて見学から行う。
2年目 新生児研修を行うため、研修支援施設で研修を行う。NICUに半年間を基本とする。
残りの半年間は専門医取得のために不足している症例を補うため、場合によっては他施設研修※を行う。(引き続き研修支援施設での研修も可能)
※他施設研修先:帝京大学附属病院、さいたま市立病院、川口市立医療センター
※研修支援施設:埼玉医科大学総合医療センター
3年目 埼玉協同病院で病棟研修、外来研修を行う。ファーストコール、小児二次救急当直も担当する。
研修の1例(4月から開始の場合)
  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 埼玉協同病院
2年目 外部研修(NICU) 埼玉協同病院もしくは外部研修
3年目 埼玉協同病院(ファーストコール、小児救急当直あり)
地域小児科開業診療所での小児科外来
週間スケジュール(例)
 
午前 8:00-  早朝勉強会
8:20-  医局朝会 8:20-8:30
8:40-  病棟申し送り・病棟処置 外来 病棟申し送り・病棟処置 外来 病棟申し送り・病棟処置 病棟申し送り・病棟処置
9:00-  病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診
12:00-  新生児回診・退院診察 新生児回診・退院診察 新生児回診・退院診察 新生児回診・退院診察
13:00-14:00  昼休み
午後 14:00-  BCG 乳児健診(3-4ヶ月~1歳まで) 1ヶ月健診 予防接種(BCG以外) 1歳半健診
アレルギー外来見学もしくは病棟
 
15:30-  病棟カンファレンス
抄読会
乳健後カンファレンス 乳健後カンファレンス
16:00-  病院回診 ※随時急患対応
研修修了後の進路について

研修を修了した者は、理事会の承認を経て引き続き常勤医として勤務することができる。さらに必要に応じて当院に在職のまま高次専門医療機関への専門研修を修めることができる。

研修施設と指導体制

埼玉協同病院 日本小児科学会専門医研修施設
常勤スタッフ
和泉 桂子 【小児科診療部長】(東京女子医大1977年卒)
  • 日本小児科学会小児科専門医、専門はアレルギー
荒熊 智宏 【小児科副部長】(群馬大学2001年卒)
  • 日本小児科学会小児科専門医
平澤 薫 【小児科科長】(弘前大学2000年卒)
  • 日本小児科学会小児科専門医
  • 日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医
藤田 泰幸 【小児科医長】(筑波大学1999年卒)
  • 日本小児科学会小児科専門医
  • 筑波大学総合医コースレジデント課程修了
非常勤スタッフ
小堀 勝充 (信州大学1993年卒)
  • 日本小児科学会小児科専門医

病院見学のご案内

埼玉協同病院では、後期(専門)研修を希望される方の病院見学を随時受け付けています。
プログラムや施設のご案内など、当院の研修の様子を是非ご覧ください。

申込先・お問い合わせ

埼玉協同病院 教育研修センター

〒333-0831 埼玉県川口市木曽呂1317

048-296-4771

TEL:048-296-4771 FAX:048-296-8247

E-mail:skymet@mcp-saitama.or.jp

メニュー